代表日記 5月

5月5日()子どもの日

  授業研究会の準備を進めている。併せて学級経営についてのレポートをまとめている。

  「学級経営で守らなければならないポイント15」「子どもを統率するための秘訣20」などで分かりやすくまとめる。

  そうするとどの教師も分かりやすく取り組みやすくなる。

  しかし、反面勘違いする教師もあらわれる可能性がある。

  つまり、「このポイント、この秘訣を守っているから自分の学級経営は誤っていない」という「誤認識」である。

  学級経営のためのポイントや秘訣は、経験則によってまとめられた内容である。

  このような情報を入手しておくことはきわめて大切だ。

  自分を誤った「よい学級経営の思い込み」からの進路を修正してくれるからである。

 

  しかし、最も大事なのは次のことだ。

  「自分がいちばん尊敬している人に同じことができるか」

  「自分がいちばん尊敬している人の前で同じことができるか」

  「その子の家族親戚の前で同じことができるか」

  「子どもたちの目の高さで思考した言動なのか」

  私はこの視点を常に自分の教育行為の尺度にしている。

  この尺度を持ちながらであれば「学級経営で守らなければならないポイント15」「子どもを統率するための秘訣20」も有効に働く。

  「忘れ物表を貼っていないからいい学級経営をしている」のではない。

  「忘れ物表を貼っていないからいい学級経営をしている可能性がある」ということなのである。

  この違いを心に留めておく必要がある。

 

  板書について、よく「構造的板書」という言葉がある。

  授業をふり返ったときに授業の流れが分かるように書くというものだ。

  しかし、「構造的板書」は、時として特別な支援を要する子の負荷になる。

  「構造的板書」の多くが、「情報過多板書」になっているからである。

  考えてみれば、子どもたちが授業にのめり込んでいれば、授業内容は頭の中に記憶される。

  それも板書ではない「頭内板書」で記録され、ノートに表される。

  板書を美しく書き表すことにエネルギーを費やす期間があり、その後ひたすらに不必要な情報が削除された板書をする期間へと向かう。

  板書を自己満足にしてはいけない。そして、一部の子どもたちだけのものにしてもいけない。

 

5月14日(

  昨日は、「教え方セミナー盛岡会場」。図画工作講座と授業力&学級経営力向上講座。

  模擬授業に初任の教師が挑戦。授業後に良い点を話し、修正点を一つ話して再度挑戦していただく。

  あっという間に授業の空気が変わる。素直な教師は伸びが大きい。

  同じ授業内容でも、教態が似ても似つかない授業に変えてしまう。

  初任の先生は、月曜日、授業を受ける子どもの様子の変化に気づくはずだ。

 

  教態の一つひとつが子どもに与える影響はきわめて大きい。

  それを意識して授業に臨んでいるかどうか。

  だから、私は体育以外の授業で、運動着はほとんど着ない。

  「ほとんど着ない」というのは、何か緊急を要することがあり、着替えができない場合は、仕方なく運動着のまま授業を行うということだ。

  もちろん、その逆もある。

 

  個人的に思うのは、子どもへの思いを語り、子どもの求心力を得られるのは短い期間だということ。  子どもへの思いを語りながら、子どもたちに達成感や成就感を実感させることが、中堅やベテランには求められる。

  授業を見て、瞬時に良い点と修正点を話すことが、ベテラン教師には必要な力だ。

  何でも「いいですねえ」「がんばっていますね」では、何の役にも立たないと指導する立場の教師は自覚したほうがいい。

  代案をその場で瞬時に3種類以上は提案できることが大切である。

 

 

5月8日(月)